出来ないことを言えなかった新人看護師
整形外科3年 循環器内科・外科5年 一般内科5年 外来3年目
一番仕事にのめりこんでいたのは30代初めで、循環器内科と外科の混合病棟で主任職をしていました。
看護の仕事は、良いことも悪いことも日常の積み重ねがすべて自分に返ってくると思っています。
主任職を30台半ばでバーンアウトし、今は子育てをしながら外来で働いています。
外来では、今まで見えなかった患者の流れが見えて、面白いと同時に今までを反省する日々でもあります。
また、少し看護の仕事に意欲を取り戻してきました。
プリセプターより年上の自分、素直になれなくて
私は新人の頃、総合病院という位置づけではありましたが、消化器外科と一般内科の2病棟がメインで、ほかは日替わりで様々な科の医師が大学から派遣されてくるような病院で勤務していました。新人教育のはプリセプターがついて、ノートをやり取りしながら新しいことはすべてプリセプターと経験するような方法でした。
ほかのスタッフにつくときは、必ずプリセプターがノートに記載して依頼するような状況でした。
私は、26歳で看護学校を卒業し、新卒の同期とは7歳離れていました。
7歳差があっても、結局は看護師1年目、2年目、3年目の悩みはみんな同じでしたが、素直な同期たちに比べてプリセプターよりも年上だったので、生意気を言ってしまうことも多く、教えてもらえないことも多かったことがつらかったです。
ただ、それは自分の責任だと今は思います。
分からないと言えず失敗ばかりの新人看護師時代
他の新人より年上だった私は、できない、ことを言えなかったことでたくさん失敗をしました。手術の準備をしたことがなかったのに、「分からない」と言えなくて、準備のすべてが遅れ患者さんや医師、他の看護師に迷惑をかけました。
辛かったこともありましたが、結局は素直で優しい同期にすくわれました。
また、看護師の仕事が3年目くらいで教科書で習ったことと合ってきて面白くなってきました。
それと、スキューバダイビングという趣味に出会い、看護と違う世界に浸れる時間も大きかったです。
新人看護師の頃はぶつかって悩むもの
今の新人看護師は、そつがなく上手に危機を乗り越える子が増えてきたな、と思います。もっと、ぶつかって悩んで泣いても良いような気がします。
人と人の仕事なので、相性の問題もあります。
ただ、上から目線で見ないことだと思います。
よくあるセリフでその場を過ごさないで、どうしてこの状況なのか突き詰めて考えることも必要だと思います。
その時に、必ず人に相談し自分の尺度で割り切らないでほしいと思います。
人のことは簡単には分かりません。
看護学校で学んでもそれは、基本中の基本にすぎません。
臨床では、100人いれば100通りのケースがあります。
パターンやルーチンを抜け出して、自由な発想をしてほしいです。
そのために看護以外の事、趣味で合うことや、映画、音楽、美術あらゆることに興味を持ち、看護以外の世界を持つことが固定概念に縛られず、現状の打開につながるのではないでしょうか。